今日は僕の好きな映画の話をしたいと思います。
『スワロウテイル』です。
Yenが世界で一番強かった時代、
一攫千金を夢みて日本にやって来た外国人たちは街のことを円都(Yen Town)と呼んでいた。
過去か未来か。
リアリティとファンタジーの境界を行ったり来たりの映像にシビれた。
こんな映画を撮っていたのか、岩井俊二。
恐るべし。
この時の岩井さんならきっと「コインロッカー・ベイビーズ」を映画化できたのではないだろうか。
日本映画らしからぬ、
壮大なスケール感を持った映画である。
その分、
感情移入や人間ドラマを感じることはなかったのだが、ただただ驚く。
音の使い方から、
もちろん岩井美学というよりマジック的なスタイリッシュな映像
架空都市モノの中でも、
ここまで垢抜けた作品を目にしたことはない。
「花とアリス」ほど、好きではないのだけど、こういう邦画があってもいいのではないだろうか。
というか邦画には見えないね。
ラストのあたりで、三上博史が両手を空に大きく掲げて走るシーンは印象深く覚えています。
この両手を大きく空に掲げて疾走するシーンだけは、今でもさまざまと瞳に甦ります。
生命力や情熱、純粋さや力強さ、そして悲しみを見出したようです。
その主題歌の曲「Swallowtail Butterfly」は、今でもiPodに入っています。
CDジャケットも、雷の風景なんですがとても美しく、未だに持っているんです。
久しぶりに曲の方をを聴いていて情景を思い出しました。
みなさんの心に響いた映画はなんですか?
阿部